結婚を機に仕事を辞めたい、もしくは転職したいと考えたことはありませんか?
私は27歳の時、結婚直後に転職をして、現在その会社で働いて約5年が経ちます。
本記事では、結婚直後というタイミングで転職することについて、実体験をもとにメリットとデメリットをお伝えします。
結婚直後の転職はなかなか良いタイミングでした!
- 結婚という節目で働き方を見直したいと思っている人
- 転職のタイミングについて悩んでいる人
- 結婚していると採用されにくい?と気になっている人
転職を決めた理由
まず、私が転職しようと決めた理由についてです。
働き方を変えたかった
前職の労働時間は平日の9:00~17:00、週休二日制(土日祝完全休み)でした。
私は学生時代、就活生だった頃からまずこの条件で仕事を探すくらい、土日祝完全休みにこだわっていました。
と言うのも、やりたい仕事が特になく(当時はそれが悩みでした)希望の条件から探していくしか方法がなかったんですよね。
しかし実際に働き始めると、17:00に仕事が終わったことなんて一度もなく、たいてい21:00までコース。さらには土日の出勤も普通にありました。
当時実家に住んでいたので身の回りのことは母がやってくれていました(だめな27歳)が、毎日帰宅する心身ともにとへとへと…。
結婚後、この働き方で家事できる…?
もう少し私生活にゆとりを持てる働き方に変えないと!と転職することを決めました。
仕事内容を変えたかった
そもそもですが、私は前職の労働時間の問題以前に、その仕事内容自体に多大なストレスを感じていました。
入社1日目に「あ、これ辞めたいわ」と思うくらい、自分の適性に合っていなかったのです。
それでも頑張って5年ほど続けましたが、今思えばもっと早い段階で転職していればよかったと少し後悔しています。
「適性」というのはやはり各々にあって、自分にとってすごく難しいと感じることが他人にとっては簡単だったり、逆にみんなが難しく思うことが自分の得意だったりするんですよね。
明らかにこの仕事は自分に合っていないと感じるのであれば、早めに違う職を探すことをおすすめします。
正社員を辞めたくなかった
結婚するなら仕事を辞めて、専業主婦になったりパートで働いたりという選択肢はなかったの?と思った方もいるかもしれません。
実際に、私もパートで働くことを夫に勧められました。
しかし、私は正社員という働き方にとてもメリットを感じていたので、パートではなく正社員として業種や職種を変えることを選びました。
結果的に私は転職をしましたが、もし同じ会社に在籍したまま部署異動などによって働き方を変えられる場合、まずはそれ視野に入れてみるのもいいかもしれません。
結婚直後に転職するメリット
それではここから、結婚直後というタイミングで転職してみて、実際によかったと感じたことについて述べていきます。
採用面接で今後の働き方をアピールできる
実は、結婚していることが採用において不利になるのでは…と心配していました。
でも実際に転職活動をしてみると、既婚者ということが不利になったと感じることはなく、むしろ「私は今後この会社で長く働く意欲があります」とアピールできる、良い材料となりました。
もちろん会社や採用担当者によって採用方針は異なります。一つの例として参考にしてみてください。
中途採用=即戦力を求めている企業としては、最低限のPCスキルや事務処理能力はもちろん、基本的なその職に関する知識や能力が身についている人を求めています。
しかし女性にとって、数年働いた経験のある20代後半~30代前半って、結婚(夫の転勤)や出産で会社を辞める可能性が一番高いと思われているんですよね。
実際にいくつかの会社の採用面接で共通して聞かれたのが、下記でした。
- 夫の転勤(転居を伴う)の有無について
- 出産後の働き方について
つまり、今後すぐに辞める予定がないかどうか、長く働く意思があるかどうかを確認しています。
これらの質問に対して、私から採用担当側には以下の通り伝えました。
- ワークライフバランスの取れた働き方を希望していること
- 入社後しばらくは業務習得に専念するが、1~2年の内に子どもが欲しいと思っていること
- 出産後は育休を取得し、復職後は短時間勤務を視野に入れていること
すでに結婚していることで、実生活を踏まえた具体的な働き方のビジョンを採用側に伝えることができたため、「あれ?入社してみたら思っていたのと違うな…」ということがありませんでした。
今、私生活と仕事のバランスを上手にとることができてとても充実しています。
年収は前職と変わらないのに、仕事に支配される生活とお別れできました…!
しばらく仕事に専念できる
結婚直後だと、まだ子どもがいない家庭が多いのではないでしょうか。
小さな子どもはすぐに風邪をひくので、どうしてもその度に仕事を休まざるを得ませんし、短時間勤務制度を使う場合はフルタイム勤務に比べて十分に仕事に打ち込めません…。
入社してから1~2年、まだ子どもがいないうちは、業務の流れや知識を身に付けるのはもちろん、上司や同僚との人間関係を構築するのに最適な期間です。(子どもが生まれると、どうしても飲み会って参加できなくなるんですよね…。)
ここで人間関係が上手く構築できていると、育休から復帰したあと格段に働きやすくなります!
あくまでも産休と育休を経て同じ部署に復帰したら、という前提ではありますが、「まだ子どもがいない」という状況で仕事に慣れることができるのは、このタイミングで転職することのメリットだと感じました。
子連れ転職が厳しい(友人談)
こちらはほぼ同じ時期に転職活動をしていた友人の体験談ですが、やはり小さな子どもがいながらの転職活動は難しいことも多そうです。
当時、その友人は前職を既に辞めており、子どもは1歳という状況でした。友人は、
- はじめから時短正社員で募集している求人が少ない
- 仕事が先に決まっていないと保育園に入れない(点数不足)けど、面接では預け先が決まっているか聞かれる
などと話しており、なかなか身動きが取りづらい様子でした。
友人はその後、派遣社員から正社員になる「紹介予定派遣」という形で正社員と企業に無事就職。その後第二子の育休を経て現在も正社員として働いています!
その他にも時短正社員の求人紹介のあるママ向けの転職エージェントも使用していました。
子どもを育てながら働くには、やっぱりホワイト企業への転職がおすすめです。
もし小さな子どもがいながらの転職を目指している方は、こちらもぜひ参考にしてみてください。
結婚直後に転職するデメリット
次に、結婚直後というタイミングで転職したことで私が感じたデメリットについてです。
育休取得に制限がある
大きなデメリットとして、育児休業を取得するのに制限があるということが挙げられます。
<労使協定を締結することにより、対象外となる労働者>
①入社1年未満の労働者 ②申出の日から1年以内(1歳6か月又は2歳までの育児休業の場合は6か月)に雇用関
係が終了する労働者 ③1週間の所定労働日数が2日以下の労働者
出典:厚生労働省「育児・介護休業法の概要」
転職をしても、雇用保険の条件を満たしていれば前職と通算することで育児休業給付金を受給することはできます。
しかし、育児休業の取得可否は会社の就業規則によって決められているため、入社と妊娠のタイミングによっては育休を取得することができません。(育休が取得できなければ給付金も受給できません。)
実際に私が中途入社した会社も、入社1年未満の社員の育休取得が認められていませんでした。
結婚してすぐにでも子どもが欲しいと考えている場合、妊娠のタイミングを遅らせる必要があるというのが、結婚後に転職することの最大のデメリットとなります。
育休や短時間勤務等の制度が整っている会社でも、就業規則をしっかりと確認してみてくださいね!
結婚後に転職するならホワイト企業を狙おう
私にとって、結婚直後というタイミングでの転職はメリットが大きいものでした。
ただ、人それぞれ第一優先にしているものが異なると思うので、結婚後すぐの転職がすべての人に向いているというわけではありません…。
- 夫の勤務地や結婚後の自分の働き方など、今後の見通しがはっきりしてから転職したい人
- 1~2年先に子どもが欲しいと考えている人
- すぐに子どもが欲しい人
私が働いている職場を含め、子育て中の社員に理解のあるホワイト企業は存在します!
しかし求人情報を自分で見ているだけではなかなか実態まではわからないですよね…。そんな時は転職エージェントを上手く活用するのがおすすめです。
また転職サイトは登録するだけでけっこう有益な情報が得られます。
私は新卒の入社1年目の頃から、複数の転職サイトに登録していました(笑)
まだ転職すると決めていない人も、まずはいくつか登録してみて情報収集から始めてみませんか?